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WALKABOUT
 
椰子の木がそびえた、緑あふれる谷間から不毛の砂丘へ 
草原を吹き抜ける風のささやき、さらさら音を立てて岩場を走るトカゲ 
ある日、アボリジニの少年が、白い少女に恋をした… 
 
 
『WALKABOUT 美しき冒険旅行』は、1972年に公開されて以来、熱狂的ファンの間で密かにニコラス・ローグ(『地球に落ちて来た男』『ジェラシー』)の最高傑作として語り継がれてきた“幻の映画”である。 
 
オーストラリアの原野に投げ出された少女と弟が、アボリジニの少年と出会い、言葉が通じないまま旅を続ける。 
 
性のめざめと戸惑い、少女とアボリジニの淡いロマンス、自然の美しさと厳しさ、野生と文明の対比、荒野を歩き走り、そして一糸まとわぬ姿で泳ぐ少女…。 
 
『WALKABOUT』には二重の意味が込められている。ひとつはアボリジニの部族に伝わる、少年がたった一人でオーストラリアの奥地を旅する成人儀式であり、もうひとつは幼い姉弟の生死を賭けた放浪である。 
 
制服を脱ぎ捨てしなやかな裸体を陽の下に晒す14歳の少女役に、『若草の祈り』のジェニー・アガター。少女に恋するアボリジニの少年役に、『裸足の1500マイル』のデヴィッド・ガルピリル。憂いを帯びた叙情的な美しい音楽に、ジョン・バリー。 
 
大人になるための旅に出た、少女と弟とアボリジニの少年。あの時、君が望みさえすれば―――。 
 
『WALKABOUT 美しき冒険旅行』公式サイト 
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私の『WALKABOUT 美しき冒険旅行』との思い出は、思春期から大人への移行期にさしかかっていた当時の私自身と似た、“あの少女”の旅とつながっています。 
撮影開始前、シドニー・ノーランが描いた「奥地」と題された絵画をニコラス・ローグが私に見せ、この映画について長いこと二人で語り合いました。ほとんど理解できなかったけれど。彼は真剣で情熱的、私は何か重要なものの一部になるのだと気付きました。 
エドワード・ボンドの脚本は的確で詩的です。 
私たちはシドニーから奥地へ、椰子の木がそびえた緑あふれる谷間から不毛の砂丘へ移動しました。半日がかりの登山の後に手にしたその地の雄大さ。乾いた河床で睡眠をとり早起きをして浴びた、あの特別な朝の光り。子供向けのすばらしい絵本のように、それぞれのロケ地が、それぞれのシーンの真髄を表現しています。 
 
 
草原を吹き抜ける風のささやき、さらさら音を立てて岩場を走るトカゲ。ひっそりと静まり返った荒野では、かすかな音が拡張して聴こえます。突然鳴りだすラジオの音など衝撃です。 
ジョン・バリーの音楽はこの肥沃な音楽を実に見事に奏でています。 
 
 
撮影には4ヶ月かかり、完成までには1年。映画という布地に織り込まれることは、私にとって冒険でした。エドワード・ボンドの脚本はニコラス・ローグが語ったイメージとアイディアで層を成し、ジョン・バリーのスコアは過ぎ去ってしまった子供時代への思慕を呼び起こします。 
 
―――ジェニー・アガター(少女役) 
 
 
 
ジェニー・アガター(無垢な少女)が荒野を歩き、走り、そして一糸まとわぬ姿で泳ぐこと。 
これは、少女神話の原型だ。彼女が存在するだけでフィルムはうち震える。 
ローグの姿を再発見せよ! 
 
―――滝本誠(評論家) 
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  DVD-BOX 税抜 ¥6,090 
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